ここ数年、脱サラで、事業を行いたいという相談が多い。
実際、昨年から今年だけで、今まで経験してきた業務と全く違った分野で商売をしたいといい、
当事務所で関与された方は5名以上。内、3名は30歳未満。
その中で、既に廃業若しくは自己破産した人は3名。
色々な経緯や目標・人生設計などで開業されるのだろうが、
やはり、確固としたビジネスモデルを持たなければ、商売はうまくいくはずがない。
つまり、経営能力のない人間は、人を使ってもうまくいかないということ・・・
先日、相談というか法人設立の依頼に来たお客様。
サラリーマンから転身、ある専門的なビジネスをしたいと・・・
本人は、現場には立たず、専門家を雇い現場を任せ、
本人は会社をマネージメントしていきたいと。
しかし、過去の実績からは、その仕事自体全く経験がなく、その自信と根拠を聞くと、
①セミナーを受けてきて勉強になった。ある程度自信になった。
②セミナーで知り合った人たちとネットワークを作り、ノウハウはそこから学んでいく。
(当然、コンサル費用もかかるという条件)
③私は、数多くの成功した事例の本を読んでいる。
そこから得たもが、今の自分の力になっている・・・
正直、私は呆れましたね。
過去にもそのようなことを言っていた若い経営者がいましたが、100%とは言えませんが、
99%失敗すると私は本人の前で怒られるのを承知で断言しました。
それでも、設立及びその後の顧問契約を依頼されましたが、
このようなケースの場合、必ず問題出てくるのが分っていたのでお断りしました。
実務経験なくして、経営能力は身につくはずがありません。
セミナーや実務書は、参考程度のものとすべきですし、それらに頼って商売する経営では、
行き詰った時の対処をどうするつもりなのか?
仕事は、現場で起きています。講壇上や本の中で行われているわけではありません。
もう少し、経営者として実務経験を積み、信用を身につけ、勉強してから
事業を行ってもいいのではないでしょうか?
特に、最近の脱サラする経験の少ない人は、事業を簡単に考えすぎているように思います。
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